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アメリカ人の彼との、  ニューヨークでの二人三脚  生活模様 


by katespaper
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アメリカの結婚式の準備 1 (カメラ、ビデオ、リムジン)

日本で式を挙げたことの無い私には、日本での結婚費用は
さっぱり分からない。でも、アメリカでの結婚式は、日本に比べて
とても面倒くさい気がする。

友達や兄弟の結婚式は、衣装からなにからすべてが
パックになっていて、あとはオプションという形で選ぶもの
だったと思う、それに、そういうプランに申し込んだほうが
何かとディスカウントも利くものだ。

しかししかし、ここニューヨークではウエディングプランナーに
頼むととにかくお金がかかる。100000ドル使うのなんて
当たり前に出来てしまう(日本も??)
でも、ご祝儀を包むカスタムの無いアメリカでは
お金が戻ってくることはないのだ。

知っているアメリカ人達も、なにかと自分達で手回しをして、
プランナーに頼んでいない人は山ほどいる。

プランナーに頼まないということは、すべてを、一つ一つを
自分達でするということで、やってみるまでこんなに大変だと
言うことに気がつかなかった。

日本に移住の予定もある私達。無駄なお金はかけたくない。
海外旅行の好きな私達、結婚式に無駄金を使うくらいなら
新婚旅行にお金を注ぎ込みましょうということで、

私達のやりくりウエディングを暴露します。


リスト

(2人の仕事)
神父さんを予約する。
式の時にオルガンを弾いてくれる人を雇う。
教会と式場のお花の世話をしてくれる人を〃。
DJとバンドをゲットする(MCをしてくれる人)〃。
式でのバックミュージックを決める。
カメラマンとビデオグラファーを〃。
リムジンの予約、ドライバーを〃。
花嫁と花婿は式前日は会ってはいけない為、ホテルの予約。
招待状を作る。
式場と教会を決めて予約する。
ケーキの注文。
結婚指輪の調達。
引き出物の調達。

(私の仕事)
ウエディングドレス、靴、グローブ、その他の小物調達。
もちろん恒例のガーターベルトも忘れちゃだめ。
ブライドメイドの着るドレスを決めてブライドメイドに連絡。
花嫁のホテルに当日来てくれるヘアスタイリストの予約。
バチェラレットパーティーの日にちをあげる。

(彼の仕事)
タキシード(自分の分とgroomsmanの分)を決め連絡。
ホテルの予約。
バチェラーパーティーの日にちをあげる。


細かいことをあげるときりが無い。
ほとんどはプランナーがやってくれたり紹介してくれたり
する訳だけれど、私達の場合はスクラッチから全部
自分達でやるということで、かなりのリサーチが必要になった。



なんと、ニューヨークならではのお金のセーブの仕方は、

Chineseのサービスを利用する!!  です。

大きいのはやっぱり式場のお金とウエディングドレスの調達。
バンドとDJの予約。カメラマンとビデオグラファー、そして
リムジン。 これらのいくつかはchineseのサービスを
利用することで半額以下にもすることが出来る。


通常、結婚式の際に利用するリムジンは一時間で
$300から$500位する。
花嫁、花婿、ブライドメイド、メイドオブグルーム、
そして双方の両親を各別に式場まで送り迎えするリムジンは
どうしても必要不可欠。最低でも8時間は必要。

私達はブランチレセプションということで、通常のディナーの
レセプションより時間的にはかなり短いけれど、それでも
8時間は頼まないと、後で割高な値段を請求されてしまう。

フォトグラファー、ビデオグラファーなんかも
高くて、まともに頼んだら当たり前に高額を払うことになる。

なんと私達は、ビデオグラファー、フォトグラファー、リムジンを
$1900ドルでお願いすることに成功しました。

彼と2人で出かけたチャイナタウン。

私はチャイナタウンは疲れるのであまり好きではないけれど
(前に進めないんだもん、人が多すぎて)、
彼の同僚のチャイニーズアメリカンの紹介のあって、
2人でチャイナタウンの奥地へと足を運んだ。

探すけれどもなかなか見つからず、でも、諦めることも出来ず、
とにかくとにかく疲れて疲れて疲れ果てていた所に看板が
見えた!

ここじゃーん!!

ということで、私と彼は中へはいる。

お化粧をしてもらっている、既にドレスを来たチャイニーズの
お嫁さんたちが3人くらい座って待っている中、私と彼は
案内されて席に座った。テーブルの上には分厚いサンプルの
アルバムが乗っていて、そのほかにカタログなんかも置いてあった。

さすがチャイニーズでした。すべてのカタログの表紙は
金か赤。 そして、アルバムもすべて金か赤で統一。

彼らにとって、赤、金という色はとても光栄な、幸せを運ぶ色で
あることを改めて実感。

とは言え、私と彼は無言で目を合わせた。

こんなのは要らない。。

担当してくれるらしいおねーちゃんが近くに寄ってきた。

こんにちわ。今日はどういったご用事ですか?
ご結婚が決まったんですか?

と丁寧に聞いてきてはくれたものの、アメリカで生まれた
チャイニーズアメリカンではなくて、移民によって
チャイニーズアメリカンになったって感じの人で、
チャイニーズのアクセントが強すぎて聞き取れない。

ジャッキーという友達の紹介で来たのだけど、なにしろ結婚の
経験が無いので全然分からなくて。。。と額に汗して緊張している
彼。どうしたらいいですか?

チャイニーズには絶対に主導権を握らせてはいけない。
これは、人種差別なわけでもなんでもなく、彼らのサービスは
常に交渉によるというもので、もともと相手が交渉してくることを
前提に高い値から交渉スタートなのだ。

チャイナタウンに行って、すごく高いお金を払った、
他でもっと安く売っている店を見つけた!という方、それは
チャイニーズが吹っかけてきたのではなく、交渉しなかった方の
ミスです。

彼が、

どうしたらいいですか?

なんて聞いちゃうものだから、先方はむっちゃくちゃ高いプランを
出してきて、そのプランには、チャイニーズのドラゴンなんとかとか
いうドレスでゴンドラで式場に下りてくる、なんていうのも入っていた。
日本でも一時期こういう派手婚好みの時期があった気がする。
チャイニーズはきらびやかに派手にすることが大好き。

彼氏は、   ...   だった。

なのに、女性を相手にすると強く出れない性格の彼、

マイルドに断っている。

ジャッキーから、はっきりしないとむこうは諦めない
から、YesとNoをはっきりいうこと。なんていうアドバイスを
貰っていたのは誰?

私は、

10回もお色直しはしなくていいし、ドレスも他で借ります。
ヘアメイクも結構だし、お願いしたいのはリムジンと
ビデオグラファーとカメラマンです。

彼女は、あ、そう。 とすっぱりと交渉の出方を変えた。

ジャッキーはアメリカ生まれのチャイニーズで、英語とチャイニーズ
が話せる。私は、彼の言っていた、タキシードやドレスは品揃えが
少ないし、お化粧もあまり上手でないから頼まないほうがいい、
とというアドバイスを思い出していた。

じゃー、その3点を8時間プランで$4000なんて言ってきた。
アメリカの業者にお願いしたら、もっともっと高いと思うけれど、
ジャッキーの言っていた金額はもっともっと安かった。

うーん。 と悩む私達。ちょっと高いから今日は考えてきます。と、
彼は、チャイニーズアクセントの彼女の英語が聞き取れなくて、
歩き回ったのもあり疲れ果てている様子。

私は心の中で、

ちょっとー!ここで決めなかったらまた戻ってくることになるじゃん!
もうごめんだよー、こんなチャイナタウン奥地まで来るのは!

と思っていた。

彼女は、捕まえた獲物は逃がさない!っといった感じで、
じゃーこれは、あれは?ととにかく何でも出せばいいように
プランを出してくる。

No, we are not interested in.
No, we have no budget for that.
No, it's not something we want.

と繰り返す私。

負けていない彼女は、奥へ行ってもっともっといろいろ持ってくる。

もう今日は帰ります。また友達に相談して戻ってくるから、
と言う私に、What is your friend's name? と、
しつこく聞いてくる彼女。

なんでも、苗字と名前が分かればコンピューターで
ジャッキーがどういうプランだったかの情報を見つけるというのだ。

彼は、ジャッキーから貰ったemailを手に、ジャッキーの
苗字を彼女に見せると、なんと彼女は、それを奪い取って
メール内容まで読んでいるではないか。

ジャッキーは、そのメールに、彼らはリップオフしてくるから、
絶対にすぐに決めずに彼に相談してからにすること。
衣装は良くないから借りるな。化粧も田舎くなるから
頼むな、なんて感じで書いていた。

私はちょっとムッとした。

ちょっとー、そこまでやるのはひどすぎるじゃない。

と思い、

I am sorry, this is something personal.
You are not supposed to read this.

と奪い返した。

言葉は通じない。
エアコンが効いていなくて(時期的に)暑い。
彼女はしつこい。
歩き疲れている。

私たちは段々口数が少なくなってきた。

勝手に出て行ってしまうことも出来たが、戻ってくる可能性を
考えるとそこまで失礼なことも出来ないし、それに、
椅子から立ち上がって、また駅までの長い道のりを
強い日差しの下歩いて戻るのも億劫。

私達は顔を見合わせた。

お互い、心の中で、

なんで結婚ってこんなに面倒なんだー!!!!!と
叫んでいたと思う。

そのとき、道を知った顔を歩いているではないか!

なんとなんと、ジャッキーだ!

彼はチャイナタウンに住んではいない。
その日は偶然に弁護士に会いにチャイナタウンに来たらしく、
いつも通る道が工事中だったため回り道をしたらしかった。

この偶然には私達は驚いてしまった。

ということで、ここからはとんとん拍子に話が進んで、
ジャッキーが破格値で交渉を取り付けてくれた。

チャイニーズとのやり取りになったら必ず交渉しましょう。
失礼な訳でもなんでもないです。
あと、複雑な交渉には誰かチャイニーズを話す人と共に
いきましょう。
by katespaper | 2005-07-14 10:10 | アメリカ生活